トップイメージ
コラム

太陽光発電の発電量とは?単位(kW・kWh)の見方や左右する要素

太陽光発電の発電量とは? どうやって見る?

太陽光発電の発電量は、「kW(キロワット)」と「kWh(キロワットアワー)」という2つの単位を用いて表されます。

 

kW(キロワット)とは?


太陽光発電システムにおける「kW(キロワット)」は、太陽光発電のシステム容量(発電能力)を表しています。下で解説する「kWh(キロワットアワー)」は、この「kW(キロワット)」を基準にしています。

 

kWh(キロワットアワー)とは?


「kWh(キロワットアワー)」は、上記「kW(キロワット)」に時間を掛けた数値で、「太陽光発電の1時間あたりの発電能力」を表しています。たとえば、4kWhの太陽光発電システムの場合、1時間で「4kWh」の発電が行えることになります。

 

年間発電量とは?


太陽光発電のメーカーやシミュレーションを行う際に、「年間発電量」という数値を目にすることがあると思います。「年間発電量」とは、「1年間の予想される発電量」のことで、以下の計算式で導き出すことができます。

年間発電量(Ep)=1日あたりの平均日射量(H)×システムの容量(P)×損失係数(K)×365÷1

 

太陽光発電の発電量を左右する要素

太陽光発電の発電量は、さまざまな要素に左右されます。ここでは、太陽光発電の発電量を左右する要素について見ていきましょう。

 

太陽光パネルの変換効率


太陽光パネルの変換効率は、発電量を決める上で重要な要素のひとつです。変換効率が高い太陽光パネルほど、同じ太陽光でもたくさんの電気をつくり出すことができます。

また、変化効率は太陽光パネルの素材やメーカーによって差があり、基本的に日本製のシリコン系ソーラーパネルは19~20%程度の高い変換効率を誇りますが、価格も高い傾向にあります。

太陽光メーカーごとの、ソーラーパネルの変換効率について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

>>日本製?海外?太陽光パネル(ソーラーパネル)の主要メーカー5社を徹底解説

 

太陽光パネルの設置容量(kW)


太陽光パネルの設置容量(kW)が多いほど、発電量も多くなります。そのため、電気をたくさん発電したいのであれば、太陽光パネルの設置容量(kW)を増やすと良いでしょう。

ただし、太陽光パネルの設置枚数を増やすと、それだけ設置費用も高くなります。また、屋根の広さや形状によって設置できる枚数に限りがありますので、その点も設置する際に太陽光発電業者によく確認しましょう。

 

設置する屋根の方角・角度


太陽光発電の発電量は、設置する屋根の方角によって変わります。南向きの屋根が一番発電効率が高く、次いで東と西の屋根、最も発電効率が悪いのが北向きの屋根となります。

太陽光発電は南向きの屋根に設置するのがベストですが、東・西の屋根でもそれほど問題ありません。北向きの屋根は、発電しないわけではないですが、コスト的に見合わないので設置しないケースが多いです。

具体的な数値で表すと、以下の通りです。

  • 南向きの屋根:発電効率100%
  • 東・西向きの屋根:発電効率85%
  • 北向きの屋根:発電効率60%(基本的に設置はしないことが多い)

 

地域ごとの日射量(降り注ぐ太陽光の量)


太陽光発電システムの発電量は、日射量によっても左右されます。日射量とは「降り注ぐ太陽光の量」のことで、日本国内でも地域によって差があります。

例えば、2018年の都道府県別の日照時間ランキングを見ると、山梨県、群馬県、愛知県、三重県、埼玉県などが上位に入る一方で、秋田県、青森県、新潟県、北海道、山形県など東北や日本海側の地域は日照時間が低い県とされています。

1位の山梨県と最下位の秋田県の日照時間を比べてみると、年間で800時間以上も差が出ます。日照時間が多い地域ほど日射量も増え、結果的に太陽光発電の発電量も増加することになります。

以下に都道府県ごとの日照時間一覧を掲載しますので、お住まいの地域の日照時間を把握して、太陽光発電システムを設置する際の参考にしてください。

○ 1位:山梨県(甲府)/2391.3時間

○ 2位:群馬県(前橋)/2381.3時間

○ 3位:愛知県(名古屋)/2330.6時間

○ 4位:三重県(津)/2325.9時間

○ 5位:埼玉県(熊谷)/2308.3時間

○ 6位:徳島県(徳島)/2289.9時間

○ 7位:和歌山県(和歌山)/2288.8時間

○ 8位:岐阜県(岐阜)/2277.8時間

○ 9位:大阪府(大阪)/2265.6時間

○ 10位:高知県(高知)/2265時間

○ 11位:香川県(高松)/2248.1時間

○ 11位:兵庫県(神戸)/2247.5時間

○ 13位:岡山県(岡山)/2229.2時間

○ 14位:静岡県(静岡)/2208.7時間

○ 15位:茨城県(水戸)/2199.1時間

○ 16位:神奈川県(横浜)/2194.6時間

○ 17位:宮崎県(宮崎)/2191.9時間

○ 18位:広島県(広島)/2181.5時間

○ 19位:愛媛県(松山)/2172.2時間

○ 20位:栃木県(宇都宮)/2156.3時間

○ 21位:大分県(大分)/2143.3時間

○ 22位:佐賀県(佐賀)/2133.7時間

○ 23位:長野県(長野)/2121.9時間

○ 24位:千葉県(千葉)/2120.2時間

○ 25位:東京都(東京)/2112.2時間

○ 26位:福岡県(福岡)/2094.8時間

○ 27位:熊本県(熊本)/2089.9時間

○ 28位:奈良県(奈良)/2065.2時間

○ 29位:滋賀県(彦根)/2060.4時間

○ 30位:鹿児島県(鹿児島)/2051.2時間

○ 31位:山口県(山口)/2025時間

○ 32位:宮城県(仙台)/1998.4時間

○ 33位:長崎県(長崎)/1994.4時間

○ 34位:京都府(京都)/1981.8時間

○ 35位:福島県(福島)/1915.7時間

○ 36位:石川県(金沢)/1880.7時間

○ 37位:沖縄県(那覇)/1876.5時間

○ 38位:島根県(松江)/1851.1時間

○ 39位:福井県(福井)/1844.4時間

○ 40位:鳥取県(鳥取)/1825.7時間

○ 41位:富山県(富山)/1799.5時間

○ 42位:岩手県(盛岡)/1778.1時間

○ 43位:山形県(山形)/1765時間

○ 44位:北海道(札幌)/1741.6時間

○ 45位:新潟県(新潟)/1698.8時間

○ 46位:青森県(青森)/1642時間

○ 47位:秋田県(秋田)/1526.2時間

出典:気象庁

 

 

発電量は設置前の事前シミュレーションで詳しく把握できる

この記事では、発電量についての基礎知識や、年間発電量の算出方法、発電量を左右する要素などについて解説してきました。

ご自宅に太陽光発電を設置後の発電量について、より正確に知りたい場合は、事前シミュレーションを行うことで知ることが可能です。事前シミュレーションは、無料見積りを依頼したときに、太陽光発電の設置業者が行ってくれます。

Decisive striker(株式会社日本エコライフ)でも事前シミュレーションを行っていますので、太陽光発電の設置をご検討されている方はお気軽にご相談ください。

 


お問い合わせはこちらから

シミュレーション
お問合せ
ご相談
TOPへ